プリザーブドブーケのリペア~解体編
プリザーブドブーケのリペア~組立編 は こちら から。
プリザーブドブーケのリペア~リメイクと感想 は こちら から。
6年前に作らせて頂いたオリジナルブーケ。
花嫁さまと花婿さまの誕生石のパーツでオリジナルのパールリーフを作ったり、揺れるパーツを組み合わせたり…
とても想い出深いブーケです。
先日「引っ越したのを機に新居に飾りたいので、修理をお願いしたい。」とご依頼を頂きました。
お預りして6年振りに里帰りしてきたブーケ。
さらに良い状態に、さらに美しく、さらに「喜んで」飾って頂けるように。
じっくりと向き合ってリペアさせて頂きました。
なかなか、こういったお仕事のご依頼も珍しいなと思ったこと。
そして、こういう風に「長く」修理しながらも飾って頂けるような、愛して頂ける作品を作り続けたいと感じ入ったこと。
そんな理由で、記録として残そうと思いました。
里帰りしたての状態です。
花弁のきれや全体の曲がりも少なくて、大切にして頂いていたのだなとじ~んとしました。
と、感動に浸るのもそこそこに「状態」をしっかりと確認していきます。
クレッセント型のブーケの下の先端のお花が落ちていました。
子房と一部部分が残っていたのは「フック」メソードを施していたからですね。
(プリザーブドブーケのワイヤリングは、アレンジメントのワイヤリングと多少違う部分があります。)
お花の顔がつぶれてしまっているコも。
これは交換かな。
樹脂パールとプリザーブド溶液の相性の影響でしょうか。
樹脂パールとプリザーブドフラワーが密着している部分(上の○のジャスミンの花弁)は少し液体が溶け出たような、化学反応を起こしたような、不思議な状態になっています。
解体作業中に思いがけないサプライズ!
フラワーシャワーをされたのでしょうか。
ブーケの中からハートの紙花弁がひらひらと(^^)
確認しながら、使える部分と交換する部分を見極めながらの作業で、、、ひょっとしたら怖い顔になっていたのかもしれませんが(^_^;)
このひらひらが舞い降った瞬間に思わず顔が綻びちゃいました。
きっと、たくさんの愛と「おめでとう!」「幸せに!」の祝福に囲まれたお式だったのでしょうね。
ブーケのコアになる部分と、彩を添える部分を分け終った状態です。
色移りが激しい資材、メリアに組み立てなおしたら使えそうな資材、つぶれている資材などなど。
しっかりとここで選別を行いました。
湿度が多いお部屋だったとお伺いしていましたが、納得!
液だれの後のような状態の名残を見つけました。
さて、ここからお花や資材をもう一度組み合わせてブーケを戻していきます。
次回、組立編です。
→組立編
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